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□ いい人・やさしい人のお話 7 □

466 :おさかなくわえた名無しさん:2005/11/20(日) 00:51:58 ID:zu0hbDz4
恩師の体験談。

恩師がまだ若い教員で、荒れた中学に赴任してから数年経った時の事。
ある日から受け持っているクラスの中でも特に素行が乱れてた生徒が急に学校に来なくなった。
また何かやってるのかと思いつつも、心配でその生徒と親しいクラスメイト達に話を聞いて回っていたら
ある子が「あいつヤクザの事務所にいますよ」と衝撃の告白。
悪い友達から紹介されて、その道の人達の所でお世話になってるのだとか。
これはいけないと考えた恩師は職員会議で「自分が彼を連れ戻してくる」と宣言、他の教員を説得して
担任として事務所に単身で乗り込む事を表明。
でもやっぱり怖いので事務所の前の電話ボックスで奥さんに電話をかけて
「一時間経っても俺から連絡が来なかったら警察に連絡してくれ」と断っておいた。

事務所に入るとさっそく怖い方々が現れ、ぐるりと周りを囲まれる。
でも生徒を取り戻さなければいけないという使命感のあった恩師は必死で頭を下げて
ヤクザの親分さんに取り次いでもらうよう頼み続ける。
しばらく待たされた後、奥の部屋に通されて親分とご対面。
ただただおっかない子分の方々とは違ってさすがは親分、部屋に入った恩師を見るなり立ち上がって
「先生、ようこそお越しくださいました。こちらにお掛けください」と一礼。
この時名刺を渡されたそうで、その名刺がリバーシブル(表は表向きの商売、裏は…)なのに気が付いて
恐怖がピークに達したそうだが、それでも生徒の事を考えて担任としての自分の意見や
中学生の将来など、怖くて泣きそうなのを我慢して熱弁。
親分は眉をしかめる事も笑う事もなく、じっと目を見て聞いていたらしい。

「まったく先生の言うとおりでございます。今すぐあいつを連れてきますから少々お待ちいただけますか」
思いが通じて生徒とご対面。特に変わった様子がなくて、恩師はこの時初めて安心した。
「お前、こんないい先生を困らせちゃ駄目じゃないか…」
軽く親分が生徒に説教をした後、親分自ら事務所の前まで見送ってくれた。
生徒を自宅まで送った後、すぐに電話ボックスまで駆け込んで奥さんに電話をかけた恩師は
「怖かった、怖かった」と震えながら繰り返したらしい。


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