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□ いい人・やさしい人のお話 10 □

762 :おさかなくわえた名無しさん:2006/11/18(土) 05:35:06 ID:iS/EW//t
傘繋がりで。
数年前の事。私はバスに乗るのに慣れていなくて、
帰宅しようとしていたのに間違えて知らない方向行きのバスに乗ってしまった。
そのバスはどんどん山道を進んで行き、恐くなった私は山の中腹で1人下りた。
そこは木が生い茂っていて、通る車はトラックかゴミ収集車だけ。
「差別をなくそう」みたいな事が書いてある古い看板なんかもあって、
本当に恐かった。
運の良いことに一時間に一本の帰りのバスは、あと十分ほどで来るらしい。
そんな状況で、小雨が降り出した。
私は薄着だったためかなり寒く、携帯の電池も切れたりなんかして心身ともに淋しかった。
結構な速さで通り過ぎる働く車を数えながら、私は気を紛らわしていた。
一台の大型車が私を通り過ぎようとしたその瞬間。
運転手が「これ使って!」と叫び、私に何かを投げつけてきた。
それは私の足元の土に突き刺さった。
傘だった。
呆気に取られてるうちに車は走り去っていった。
いかにも男物といった傘は古く、所々破けていたが、
大きかったので、私を雨からしっかり守ってくれた。
やがて無事にバスが来て、私は帰路につく事が出来た。
今でもその傘は大切に取って置いてある。
どの会社の誰のものかはわからない。

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